地球の身震い
★近畿地方の大地震。
とても大きな地震だった。
仕事の関係で、大阪のお客数名へ電話したが、どのお客も怪我は無かったようだった。
全く見知らぬ他人ではあるが、無事でよかったと思った。
以下は、テスト表示のために書いたちょっとしたお話。
「ねぇ、知ってた? 永久少年ってね、自分では死ねないんだ。殺されるまで、ずっと生きてるしかない」
「……」
鎖はⅨ籠の言葉に固まった。突然、何を言い出すのかと思えば、返答に困る内容だった。隣で茶を啜っていた刺斬も同じだったようで、ぴくりと身を竦めるのが気配で分かった。
「小難しい事考えてねえで、メシ食えよ」
この話題は流す事にして、鎖はⅨ籠から目を離した。
しかし、Ⅸ籠はどうにもその事を考えているようで、箸の進みが止まったままだった。
物事には終りがあるから、安心できる…なんて、そんな事を誰かが言っていたことを思い出し、鎖はⅨ籠へ目を向けた。
「ま、お前がどうしても、何もかも嫌になったってなら、そん時は俺に任せな。俺が生きてれば、だけどな」
鎖は他人事めいた口調で言うと、Ⅸ籠は目を細めて薄く笑った。