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  • 日常のこととか、創作や二次創作の絵や妄想を好き勝手に綴っていく日記。
    ゲームや嗜好品の感想も。

  • 美しく儚い記憶

    ★現実とは掛け離れた世界。
     
    巨大な施設。その一角。
    小さめのビルならば、丸ごと納まってしまうかの様な大きな吹き抜けのある空間があった。
    長い階段が幾つも吹き抜けを交差し、廊下を繋いでいる。その構造は、デザインと呼ぶには乱雑な作りであった。
    白を基調とし、人の歩く通りには鮮やかな赤い絨毯が敷かれ、所々に絵画や美術品がり、大きな美術館とも思える場所。
    更には、小さな水路も設置されていて、小さな水音が、沈黙の世界に僅かながらの賑わいをもたらしていた。
    大き過ぎる吹き抜けの中央に、直径5メートルほどの球体がある。
    大きな水の球体が、浮いている。
    汚れの全く無い源泉の水に、蒸留水を電気分解して作られた混合物の無い酸素を泡立てている水の球体。それを囲む様に高圧電流の流れている電線が張り巡らされていた。
    人間は、有毒な空気を無色透明の綺麗な空気に変えるすべを手に入れた。
    同時に、汚染された水を清水や鉱物の含まれた無害な水に変えるすべを手に入れた。
    しかしそれは、本来ならば全ての生命が共有するはずのもの。
    それを独占し、取り引きをするに至っていた。
    裕福で無い者は、汚れた空気を吸い、汚い水を啜って生きる事を強いられる。
    そんな世界だった。
    人間が手に入れたすべは、実に簡単で、何のコストも無いものだった。
    大きな水の球体の中にいる存在が、それを叶えてくれる。
    生きているというには朧げで、けれど確かにそこに存在している。
    真っ白で無垢な、幼い神。
    全ての生き物は神に創られただとか、運命は神が決めているだとか言われてきたが、そんな事は無かったという事実。
    自ら何かをする訳では無く、存在しているだけだった。意識はあっても自我は無い。語る事もなければ、答える事も無い。
    ただ、望めば叶えてくれるだけ。
    稀に、祈りで奇跡が起きるという現象は、神に言葉が届き、それを善悪の判別も無く祈られた通りの事象を起していたのだろう。何も考えてはいない。
    ゆらゆらと水の球体の中に漂い、人が通りかかって目があっても、焦点の定まっていない顔を向けるだけ。
     
    そんな操り人形の神に、精神感応した少年がいた。
    その少年はこの施設で生まれた子供で、世界の汚染を軽減すべく、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出す植物と同じ体質に造られた、新人類になるはずの試作品だった。
    幼き神の出現により、新人類の研究は打切りとなり、その少年は施設内に放置されたままだった。
    そして、施設内を彷徨い歩いていると、神と目が合い、同調した。
    少年が傍にいる時に限り、神は確固たる意志を持ったような顔をして、少年を見ていた。
    そのさまに驚いた少年は、とても無気味に思えて、もう近付きたくないと思った。しかし、この広い広い建物の中で見放された自分を気に止めてくれているのは、この神だけだった。
    皮肉なことかもしれない。少年は、この神の所為で見放されたのだから。神は、少年といる時だけ“生きて”いるのだから。
    問いを投げても、神は答えない。だから、理由なんて解らない。
    同情心だろうか、それとも哀れんでいるのだろうか。
    それとも…。
     
    ・・・そんな、夢を見たよ。
    ここ数カ月、熟睡で夢の記憶なんか、殆ど無かったから、嬉しかった。夢を覚えているとしても、だいたい自分の背中に翼があって、飛んでる夢ばかりで、それしか覚えていないのだもの。
    微妙に、連載中の『TOOL』小説に雰囲気が似てた気がする。しかも少年はギガっぽかったし、神はタントっぽかった気がする。気がするだけ。
    早く続きを書け…と、神の提示か…!?(笑)
    夢って、深層真理の表れだとか言うけれど、本当ですかね? 空を飛ぶ夢って、現実逃避がしたい想いだと聞いた事あるけど・・・あはっ☆(あはっ☆じゃねェッ!!)
     
    ドラクロ記は、そろそろ下げ時かもしれない。なかなかゲーセンに行けんので更新できんよ。

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